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わたしは大分市の中で、ひと昔前まで繁華街と言われた市中心部へ、歩いて20分の小高い丘の上に住んでいます。JR大分駅は繁華街よりわたしの家寄りにあるので徒歩15分です。2005年ごろまでは、大分駅北側(百貨店などがある繁華街側)に比べ大分駅南側(わたしの家に近い側)は、すっかり寂れており、まさに「裏駅」と呼ばれるにふさわしい景観でした。
ところが時代の波が鉄道線路の高架を欲し、駅南側を再開発エリアに指定したため、わたしの家の窓から見るおおいたの町並みは激変を続けています。窓越しに見えるおおいたの今どきの風景をちょっとアーティステックに記録するこことにしました。
<杵築は晴れちょんごたん> [f5.6 s1/20 asa100 35mm]
わが家の窓から真北方向を見下ろした時の実際の雰囲気に近い風景。右手に見えるタワー風のものはドコモ大分ビルの中継塔。真ん中やや左に見えるのが駅前の15階建てオフィスビル。左手に見えるのが101m(21F)のオアシスタワー。
// ここで紹介するフォトグラフィック・アートは、大きな壁紙サイズもアップロードしました。
// 実際に壁紙で使うサイズイメージを、マウスクリックだけで事前確認する方法は以下。
(1)まず、ブラウザを最大化するため〔F11〕ボタンを押します。
(2)目的の画像の上でマウスをクリックすると、画像だけになり大きなイメージを確認できます
(3)画像の上にあるカーソルが+マークのときは、クリックしてさらに大きくできます。
(4)画像の上で右クリックして「背景にする」を選ぶと壁紙にできます。
(5)元のページ表示に戻るには、画像がない白地の上で右クリックして「前に戻る」を選びます。
(6)〔F11〕ボタンをもう一回押すと初期のサイズに復帰します。
・杵築は晴れちょんごたん
・高崎山が晴れちょんきしょわねぇ
・地方都市の秋の空
・駐車場の下は新しい道
・撮影に活躍する2台のカメラ
・メイキング _ 秋の空
・夕焼けのイメージ
・ブルーライトおおいた
・爆変真っ只中の裏駅
・異域 EastCity
・ビルが建ち並ぶアイランド
窓の前でワッチに専念する猫
・携帯カメラから見た180度
・ワイドボール180度
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・えっ何? UFO!?
<杵築は晴れちょんごたん>を撮影した日は、小雨が煙るネガティブな風景だったので空の陰影が出るように意図的に露出をアンダーで押さえ、PS上でカラーバランスを操作して明るさの最大値を拾うフィルターをかけました。
<高崎山が晴れちょんきしょはねぇ> [f11 s1/125 asa100 50mm*3]
子供のころ過ごした東大道エリアは、今住んでいる所とほとんど目印になる遠方の景色が変わっていません。お天気は西から変わるのを経験的に知っており、大分市内からは高崎山が西方向にあるため、「高崎山方向が明るく見通せるようならすぐに天気は崩れない」と、市内っ子は誰もが知っています。
// このアートは3枚連結合成なのでモニターディスプレーいっぱいに広がる迫力ある壁紙にするならもう少し画像幅を
// 縮めて天地方向のサイズをフィットするようにした方が大きく感じます。という訳で下のモノカラーは別寸にリンク。
この<高崎山が晴れちょん>は、3枚の写真を繋いで作った後、画像幅を意図的に縮めています。撮影は最高画質でTIFFファイル保存を選んでいるので、とりあえずメモリに取り込むのにも時間がかかりました。
PSでそのデータ3枚を同時に開いて合成加工する作業は、案の定、わたしの非力マシンではたっぷり時間がかかりました。とりあえずWebで閲覧できる程度に解像度を落としましたが、もとのTIFFファイルではメッチャンコ綺麗で、思わずプリントショップに持ち込みたくなる程でした。
△<地方都市の秋の空> [f11 s1/250 asa125 28mm]
▽<駐車場の下は新しい道> [fullオートにつきデータ不明]
秋の空が高く映えるショットでは、窓から見える様子をそのまま写し込んでいます。撮影では露出やホワイトバランスを加減しました。雲が少なくて青い空が広がっている日だったので、微妙な青の諧調変化を撮り込みたくて、同寸CCDなのに画素数が少ない方のカメラを使いました。
ねらい通り、色変化は拾えたのですが、レンズ解像度の限界でノイズが出ています。
別の日に同じ位置から携帯カメラでタテ位置撮影したのが「駐車場の下は新しい道」です。きょうび大流行のブログで、画像をアップするのに携帯電話のカメラが大活躍している意味が良くわかります。ワンセグも付いてるW63CA。810万画素でいつも使っているカメラより4倍くらい画素数が多い玩具です。
もう少し「窓から見る今どきのおおいた」の撮影をしているロケーションについて、知ってもらった方が これから紹介していくアート作品への理解が進むはず。市内中心部に最も近く、鬱蒼とした緑を残そうと自然風致地区にもなっているのが上野の丘です。
この丘にあるわが家の窓から撮影した窓越しの風景は、ドコモビルの中継塔がNYの自由の女神のシルエットぽく見えて、自分ではとても気に入っています。
定点撮影の基地となっているこの窓は、わが家の三毛猫のお気に入りスポットでもあって、わたしが写真を撮った後、同じように町並みを見下ろしています。
「窓から見る今どきのおおいた」を作っているカメラは!?
いまやデジカメの進化は文字通り日進月歩、「先月買ったカメラなのにぃ」とモデルチェンジを悔やんでもあとの祭りです。表現力はカメラの特性を理解することでそれなりにカバーできることも少なくありません。CCDと画素数の話をしたついでに、このページを作るために活躍しているツールスタッフを紹介しながら、手作りで最新IT環境に迫ろうとしているサイトオーナーの苦労をちょっとだけお知らせします。
右の写真では、同じカメラ2台が並んだように見えますが、実は型番が違います。ひとつは2000年9月発売のFinePix4900Zで、もうひとつは2001年6月にマイチェンしたFinePix6900Zです。わたしはどちらも古過ぎると不人気の中古をヤフオクでタダ同然の値段(コンバージョンレンズやメモリー、バッテリーなども追加ゲット。2台分合わせて約1万5千円)で入手しました。
これらの画素数は、今では携帯電話にもかなわない程貧弱ですが、実際に撮影してみると遥かに携帯より美しい写真が撮れます。
〔FinePix4900Z 仕様〕
1/1.7型CCD、240万画素(メーカー曰く432万画素)、ホワイトバランス調整や露出ブラケティング機能などを搭載しマニュアル撮影に完全対応、35mmカメラ換算で35〜210mm相当の高倍率ズームでF値2.8〜3.1、いっちょ前にコンバージョンレンズで28〜315mm相当までワイド・テレ化、軽量で堅牢なマグネシウム合金製ボディ。メーカー希望小売価格は128,000円(税別)だった。
〔FinePix6900Z 仕様〕
微妙な諧調再現性を犠牲に画素数勝負に出たマイチェンで330万画素(メーカー曰く603万画素)に。CCDサイズやその他の仕様そのものは4900Zと全く同じなので結果、ISO感度125-800相当で使えたのに100-400相当に半減。ISO800で使おうとするとさすがにノイズが目立つんでしょう。メーカー希望小売価格は今の一眼より高い135,000円(税別)。
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写真を心に残る一葉にするというのは、アート作品として加工することだとわたしは思っています。加工したからと言って記録性は損なわれない、とも考えています。「今どきのおおいた」をこのサイトに残していくために、撮影した写真にあるもの無いものナンデモ勝手に付け加えていくことをここで改めて宣言します。
ナンデモ有り写真はPCのスクリーンセーバーで使うのがオススメ。マイピクチャスライドショーを選ぶとオリジナルアートが楽しめます。
<夕焼けのイメージ> [f5.6 s200 asa125 35mm]
昭和30年代に大分市内で育ったわたしには、高崎山と夕焼けのイメージが強く結びついています。 大分市内のどこからでも見渡せた高崎山が茜色に染まり始めると、時計を持たずに遊んでいた子供たちにも、 家に帰る時刻が迫ってきたとわかったのです。
「窓から見るいまどきの大分」で写真撮影するときの定点基地から、西方向いっぱいを撮るとどうしてもすぐ下に
ある9階建ての賃貸マンションが邪魔になります。
「夕焼けのイメージ」ではモノトーンにすることで存在感を薄めようとしました。
レタッチ加工の手法として、単純にそこにある物が小さくて邪魔な場合は消し去ることができます(電柱・電線の類)。
けれどもある程度のボリュームを伴うケースでは、消した跡に何かを代わりに挿入しないといけないので割りと面倒臭い作業になります。
<ブルーライトおおいた> [f2.8 s3 asa125 28mm]
わが家の窓から見える夜景が、おおいたで最も明るいエリアだと思います、たぶん。おおいた最大の歓楽街である「みやこまち」もこの窓が向いている方向にありますから。
夜景撮影が難しいと思ったことはありません。「夜景」なので黒く潰れていても不思議じゃないし、微妙なグラデーションは黒方向に収斂するのでレタッチも楽です。
撮影機材(ハードウェア)の優劣が画像に出るので、ソフトウェアでその差を埋める(ノイズを除去する)作業が余分にかかるのは事実です。240万画素しか写せないカメラは、最近のデジカメより遥かに映像素子余力が大きく、これが夜間撮影のノイズ発生量を低減し、レタッチ作業をグッと楽ちんにしてくれます。
<爆変真っ只中の裏駅> [f11 s250 asa125 50mm*3]
年賀状用に撮った一葉。高架になった駅は、三毛窓(猫のお気に入り定点基地窓)からも見える けど裏駅の雰囲気が伝わらないのでロケに出ました。1〜2年もすると未利用空地に建物が増え、高架駅に繋がる高架線路の様子は撮れなくなるんだろうなぁ。
左端の方にブルーシートを広げて地面に被せたエリアが見えますが、史跡が出て発掘調査があった裏駅のシンボル・野球グラウンドがあった場所です。記録的価値から言うと、南駅前広場に未だ何も無いとすぐにわかる2枚目の合成前の写真の方が貴重な作品になるかも。
高架になった新しい大分駅に、高架線路が乗り込んで行く様子が良く見えるので、3枚の写真を繋いでタテヨコ比12:3みたいになったけどとにかくワンショットに合成。さすがに9:3くらいまでムリムリ調整しました (/o\)
3枚繋ぐと雲の形ですぐにばれちゃうことが分った(下の2枚目の写真に出ている雲の日)ので、わざわざ雲の形を選んで別の日にロケしたのですが、今度は雲が厚くて眠かったので別府の北の山並みを消しちゃいました (^-^;
<異域 EastCity > [f11 s200 asa125 35mm]
定点観測スポットから東大分方向を撮ると面白くもなんとも無い風景が広がっています。思うにツルサキ方面の町の広がり方が、ニーズ先行の割りに無計画開発が続いており、インフラとしての公共交通機関は一切整備されておらず、町のシンボル造りなども全く蔑ろのままだからではないかと思います。
<EM White> [f11 s200 asa125 35mm]
東大分方向を撮るなら定点スポットがわかる絵が面白いだろうと考え、別の日にロケ撮影したアメリカン・コミックカラーの一葉は思いっ切りシンプルに。
東方面を眺めた印象から、面白くない風景をアートなキャプチャリング寫眞にするには、オーバーリアルでライブ感がある雰囲気を作り出す以外に無いと確信して、気分を変えるためにロケーションハンティングに出かけました。
ところが、なかなか良い所が見つからず、結局、定点での撮影になりました。
東大分方面は遥か遠くに、新日鉄の煙突などが入ってくるので、護国神社あたりで撮ると「コンビナートのまち」見たいな風景になって無味乾燥な町が演出できるかも知れませんが、「窓から見る」という本来のテーマから大きく逸脱してしまいます。
今回の「異域EastCity」では、裏駅エリア再開発に伴って新しく開通した市道椎迫−元町線(金池南7号線)に、唯一架かっている車道立体交差橋「中原橋」を手前に配置して、わざと歪なイメージの町並みから、フラットな遠景が広がる様子をスケッチしてみました。
<ビルが建ち並ぶアイランド> [f8 s400 asa125 35mm*3]
このサイトを作るようになって、複数枚の写真を連結合成して実際にカメラで写し込めるよりワイドな風景を記録することも多くなりました。中でも180度のデフォルメ風景は、特異な印象を残してくれます。
画角180度と聞くとすぐに魚眼レンズを思い起こしますね。交換レンズの18ミリ相当は持っていないし、FinePixの4900/6900Z用ワイドコンバーションレンズは28ミリ相当なので、魚眼風に見えるようPSで加工してみました。
PhotoShop上で魚眼レンズで撮影した風にみせる方法を突きつめて行くと、球面加工にたどり着きます。カーブミラーで見た時のようなワイドな風景になります。
180度撮影すると順光⇔逆光で露出条件が変化することになります。携帯カメラのフルオートだと画像レベルの調整ができないため連結合成したときの継ぎ目がくっきり見えます。こういうときは露出ブラケティング機能が欠かせません。作業時はできるだけ自然に見えるよう細工加工するのでPhotoShopが大活躍することになります。 (^-^;
<えっ何? UFO!?> [11NovT1446 f11 s1/125 asa100 28mm]
この日はとってもへんてこりんな雲が、後からあとからムクムクと湧いてくる、それまで経験したことのないような不気味な風景が続くいち日でした。
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